米・餅・雑穀・縁結び・業務用米・顔の見えるオールライスカンパニーのハラキングループ

雑学事典・お餅のお話

お餅の語源 


餅・もち・モチ…。お餅はどうして「おもち」と呼ばれるのでしょう? じつは「これが正解」という語源に関する定説はないのですが、現在では二つの説が主流になっています。ひとつ目は「望月(満月)」になぞらえた円形の餅を、祭祀などの供え物にしたことから、望月(モチヅキ)のモチが餅になったという説。ふたつ目は、餅を表す台湾語「モアチイ」がなまってモチになったという説。ロマンを求めるなら望月説、現実的なら台湾語説。あなたはどちらを信じますか? ちなみに、「餅」とはあくまでも加工後の食材を表す言葉。材料となるお米は「糯米(モチゴメ)」と表記されます。この「糯」という文字を見ていると、“米”が杵に、“需”が臼に見えてきませんか?
 
 

お餅と行事


みなさんはお餅をいつ食べますか? ほとんどの方はお正月と答えるでしょう。実際、お餅の需要が年末年始に集中していることは事実ですが、他にもたとえばひな祭りの菱餅、端午の節句の柏餅、月見だんご、彼岸餅など、節目ごとの行事にはかならずお餅が登場します。また、お餅には「神霊が宿る」と信じられ、古来よりお供え物として利用されてきました。正月の鏡餅はその代表格でしょう。今では食べようと思えば一年中食べられるお餅。皆さんのご家庭でも、もっと気軽にお餅料理を楽しんでみてはいかがですか?
 
 

お餅とカビ


カビの生えたお餅、皆さんはどうしていますか? 「気にせず食べる」なんて方は少ないと思いますが、もちろん食べないほうが無難です。お餅に生えるカビは20種類以上。良性のカビもありますが、中にはちょっぴり悪さをするカビも…。「うちはカビの部分だけを削って食べる」という方、これもあまりおすすめできません。なぜなら、カビの菌糸は植物の根と同じように、お餅の内部にまで侵入している可能性があるからです。まあ、あまり神経質になることもありませんが、ご家庭ではなるべく早く食べきるようにして、余ったものはタッパなど空気に触れにくい容器に密閉し、冷蔵庫で保存されることをおすすめします。

お餅の栄養
お餅は見た目が純白であっさりとしているため、「栄養なんてほとんどないのでは?」と誤解されがち。ところがお餅には体の組織を形成するのに必要なタンパク質や、エネルギーを生み出す糖質がぎっしり。糖質といっても砂糖などに含まれるものとは異なり、体内で燃焼しやすいのが特長。消化吸収に優れ、素早くエネルギーに代わるお餅は、マラソン選手やスポーツ選手が試合前に食べる食事としても最適。パンやご飯よりもカロリーが少ないのも、あまり知られていませんが事実です。
 
 

お餅の保存法



お餅はそのまま放っておくとたちまちカビが生えてしまうデリケートな食べ物。しかしやり方次第では、ある程度の期間保存することができます。もっともポピュラーなのが、水を張った容器にお餅を入れておく方法。しかしこれは、お餅が水っぽくふやけてしまうのが難点。きれいな濡れぶきんでお餅を包んで冷蔵庫に入れておくのも有効です。日本酒や焼酎などをひとかけしておくと、殺菌効果が出てより長持ちします。いずれにしても早めに食べきるのが一番ですね。
 
 

お餅のおいしい調理法


焼く、煮る、揚げる、そのままガブリ…。どんな調理法にもぴったり合うのがお餅の魅力。お雑煮や焼き餅だけがお餅料理ではありません。たとえば一風変わった「お餅ピザ」なんていかが? 調理法はいたってカンタン! フライパンにお餅を並べ、適量の油で軽く焼きます。次にトマトソースをむらなくぬり、ベーコン、ピーマン、マッシュルームなどお好みの具をのせましょう。フタをして弱火で焼き、チーズがとろけたらできあがり。どうですか? カンタンでしょ。日本食だけでなく洋風料理にも使えるお餅。皆さんのオリジナル料理があればぜひ教えてください。